材料力学の基礎単語

  1. 材料力学とは?

 材料力学は,ある材料に対して荷重を作用させた際,その材料の中に発生する抵抗力である応力や変位を求める学問です.材力は,引張,圧縮,せん断,ねじり,曲げなどを主に取り扱います.本章では材料力学の基礎的な内容をまとめていきます.

  • 荷重

 材料に対して外部から作用させる力のことです.

  • 応力

 材料に対して荷重を負荷した際に発生する,材料内に蓄えられる単位面積当たりの抵抗力を応力と呼びます.

  • ひずみ

 単位長さ当たりの変位です.

  • 引張・圧縮

 物体の軸方向に荷重を作用させる際、引張方向では引張荷重,圧縮方向では圧縮荷重と定義しています.

  • せん断

 せん断とは,一言でいうと材料の面を滑らせるように作用させる力のことです.

  • ねじり

 中心軸に対して偶力Tを作用させる場合,このTをねじりモーメントと呼ぶ.

  • 曲げ

 材料を軸対象に曲げるように作用する偶力Mを曲げモーメントと呼ぶ.

  • ヤング率

 材料固有の定数で応力とひずみの比で求めることができます.

※材料力学において計算が成立する条件は,材料が等方(方向によって性質が変わる)で連続的(材料内部に空洞などの欠陥がない)であることです.